2023年3月17日
メロン平年3割高 彼岸、業務需要で引き
メロンの相場が平年比3割高の高値で展開している。18日からの春の彼岸向け販売に加え、新型コロナウイルス禍からの業務需要回復があり、引き合いが強い。一方、産地では燃油高から厳寒期の作付けを休む生産者も出ており、出回りに不足感がある。今後も高値基調が続く見通し。
3月中旬(16日まで)の一般メロンの日農平均価格(各地区大手7卸のデータを集計)は平年比30%高の1キロ967円。14日には同1473円を付けていた。輸入メロンが高騰する中、「ホテルや外食などの大口取引が戻ってきた」(卸)ことで国産の引きが強まった。
高価格帯の「アールス」も同28%高を付ける。冬作の計画量は前年から1割ほど少なく、都内の果実専門店は「寒波の影響もあり、彼岸の進物用の上位等級は高止まりしている」と指摘。生産量が増えるのは4月下旬以降の見通し。
青果卸は「メロンの業務需要や海外ニーズは底堅く、彼岸後は価格を下げても小幅にとどまる」として、今後も堅調な展開を見通す。

引用:https://www.agrinews.co.jp/news/index/143801