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おかゆはいまや”日常食”に コロナ下で定着、市場2桁成長 新商品も続々

おかゆはいまや”日常食”に コロナ下で定着、市場2桁成長 新商品も続々

低カロリー、手軽さが好評 

 日常食としてのニーズが高まり、おかゆ商品の市場が拡大している。食品メーカーが相次いで新商品を投入。高齢者向けや体調不良時の食事として一般的だったが、新型コロナウイルス下で低カロリー、手軽さが再認識された。食べ応えや、より手軽さを追求した商品も登場する。朝食や軽食向けにも広がっており、米消費の拡大にも期待がかかる。(玉井理美)

食べ応えも重視

 味の素は3月18日、レトルトおかゆ新商品として、国産の鶏むね肉と「コシヒカリ」を使った「鶏がゆ」を発売する。低カロリーだが、タンパク質が多いのが特徴だ。

 同社の調べによると、レトルトおかゆ市場は2022年まで2年連続で10%以上の伸び率で拡大。保存が利き、すぐ食べられる手軽さが、コロナ下で受け入れられたとみる。特に具材入りの「玉子がゆ」「紅鮭がゆ」が好調で、普段の食事として食べる人が増え、商品拡充の要望があるという。「より具材感があり、栄養価もある商品を拡充してきた。普段の食事としても食べてほしい」(同社栄養・加工食品事業部)。若い世代向けに昨年、期間限定で販売したブランド「粥粥好日(かゆかゆこうじつ)」の本格販売へ最終調整中だ。

 新潟県産「コシヒカリ」を使ったレトルトおかゆを製造・販売するヒカリ食品(同県五泉市)では、黒米のおかゆや、GABA(ガンマアミノ酪酸)を豊富に含む発芽玄米のおかゆの女性の人気が高い。アジア各国のような「おかゆ文化を根付かせたい」と朝食向けなどに提案する。

“レンチン”好調

 より手軽に食べられる商品も登場した。幸南食糧(大阪府松原市)は「お茶碗(ちゃわん)がいらない もち麦がゆ」などを通販サイトで販売。カップのまま電子レンジで温めれば食べられる。コロナ下以降問い合わせが増えた。

 食料品店「DEAN&DELUCA」のアジアのおかゆシリーズは、お湯を注ぐだけで食べられるフリーズドライ商品。国産米を使い、牛肉やベニズワイガニ、貝柱などの具材を大きめにカットして1食で満足感を高める。「他にはない味を手軽に味わえる。朝食や昼食に取り入れやすい」(運営するウェルカム)。贈答用需要も高まっているという。

引用:https://www.agrinews.co.jp/news/index/139513

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