Philippine Department of Agriculture – Tokyo
カボチャ・パプリカ高騰 国産も品薄 NZ豪雨・韓国寒波で

カボチャ・パプリカ高騰 国産も品薄 NZ豪雨・韓国寒波で

カボチャとパプリカの品薄高が進んでいる。輸入品が現地の天候不順で激減した影響。東京市場の国産、輸入を含めた1キロ平均価格は、直近でそれぞれ前年の8割高、3割高に上昇。この時期は輸入の比重が高い上、国産もコスト高などから入荷は伸びず、高値が長引く見方が強い。

 東京都中央卸売市場では、1~5月のカボチャ入荷量は8割を輸入が占める。1月下旬の全体入荷量は445トンと前年比39%減で、価格は1キロ350円と同80%高になった。

 主産地のニュージーランド(NZ)では1月下旬、政府が緊急事態宣言を出すほどの記録的豪雨が発生。都市部の空港が冠水するなど物流も滞った。輸入業者は「昨年の播種(はしゅ)も雨で1カ月遅れた上、豪雨で相当減る。収穫前の雨で品質も懸念が残る」と話す。

 国産も作柄は厳しい。JAおきなわは「11、12月の曇天と低温で生育が遅れ、小玉傾向で箱数が少ない。例年は3月下旬にピークを迎えるが、4月以降にずれ込む」とみる。

 パプリカも似た情勢だ。同市場の1月下旬入荷量は、全体の半分を占める韓国産が前年比23%減。全体の価格は1キロ776円と、同31%高を付けた。

 輸入業者は「韓国は春節明けで増量するタイミングに寒波が来た。この10年で一番の品薄だ」と説明。国産も「他の果菜類と同様、厳寒期のコスト上昇で量は少ない」(卸売会社)。韓国産が増えて価格が落ち着くのは、少なくとも2月下旬以降となる見方が強い。

 品薄高を受け、小売りの売り込みは控えめだ。首都圏に展開するスーパーは、直近1カ月(1月4日~2月5日)のカボチャ売上高が前年同期比18%減となった。「販売点数が減っている影響」という。

引用:https://www.agrinews.co.jp/economy/index/135320

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