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盗難“なし”へ 自動巡回ドローン JAあいち豊田が実証

盗難“なし”へ 自動巡回ドローン JAあいち豊田が実証

 【あいち豊田】JAあいち豊田は、豊田市猿投地区の梨農家と協力して、自律巡回ドローンを使った果実の盗難対策の実証試験を始めた。拠点から離発着して自動巡回し、上空から不審者を監視できるようにすることを目指す。

 果樹園の盗難被害が深刻化しているJA梨部会からの強い要望で始めた。名古屋市にあるサイポート(株)が試作する自律巡回ドローンシステムを使う。同社によると、自律巡回ドローンを使った盗難対策の試験は全国で初めてという。拠点となるドローン専用の離発着基地は、豊田市の(株)フカデンが設けた。

 拠点を設置し自動充電、自律巡回が可能な無人航空機システム。まずは定められたルートで飛行することを確認し、いずれは動く物を感知するなどして監視できるようにする。

 豊田市の加藤吉裕さん(56)が栽培する梨「愛宕」の圃場(ほじょう)で、ドローンが拠点に自動で戻るかを検証した。加藤さんは「梨の盗難は、農家にとって非常に深刻な問題。終日監視で盗難防止できるのを期待している」と話した。

 JAは、看板やカメラの設置、警察の巡回と合わせた対策の一つとして活用していきたい考えだ。今後は機体重量の軽量化、自律巡回や離着陸の正確さ、バッテリーの消耗などを検証し、2022年度中のシステム実用化を目指し調整する。

引用:https://www.agrinews.co.jp/news/index/112758

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