2021年12月30日
研究:オミクロンはデルタよりも病原性が低い可能性があります
日本の研究者グループは、その動物実験により、コロナウイルスのオミクロン変異体はデルタよりも病原性が低い可能性があることを示唆していると述べています。
このグループは、東京大学医学部の佐藤圭准教授と北海道大学大学院医学研究科の福原隆助教授が率いています。
調査結果はオンラインで公開されています。
このグループの研究では、オミクロンとデルタ型および初期のパンデミックコロナウイルスを比較しました。
グループは、デルタと細胞培養の初期の株が感染した細胞を破壊し、細胞間融合を誘発したと言いますが、オミクロンはそのような融合を示しませんでした。
このグループはまた、ハムスターを3つのウイルスのそれぞれに感染させました。
研究者らは、デルタまたは初期株に感染した人は、体重減少、肺炎の悪化、または肺の出血を示したと言います。
対照的に、彼らは、オミクロンに感染したハムスターはそのような体重変化を示さず、彼らの肺炎は深刻にならなかったと言います。
研究者たちは、彼らの研究におけるオミクロンに関する発見は、実験動物モデルにおける発見にすぎないと述べています。しかし、彼らは、結果は、変異体の症状がデルタや他のものよりも軽度である可能性があることを示唆していると言います。
福原氏は、肺炎を引き起こす可能性があり、肺炎が広がると深刻な状態にある人の数が増える可能性があるため、オミクロンにも注意を払うように人々に警告しています。
出典:NHKワールドhttps://www3.nhk.or.jp/nhkworld/en/news/20211230_12/