Philippine Department of Agriculture – Tokyo
春肥補填1万円当たり1444円 農水省の高騰対策

春肥補填1万円当たり1444円 農水省の高騰対策

農家に肥料価格高騰分の7割を補填(ほてん)する農水省の「支援金」で、春肥の肥料代1万円当たりの補填額が、秋肥と同じ1444円となることが3日、分かった。同日、同省が春肥の補填額の算定に必要な価格上昇率を昨年の秋肥と同じ1・4倍に決めたため。

 支援金は、肥料原料の輸入価格が高騰する中、化学肥料低減の取り組みを前提に、一定の施肥量低減を考慮した上で、前年度から増えた肥料費の7割を補填する。注文時期が2022年6~10月の秋肥と、同11月~23年5月の春肥が対象。

 補填額は、①それぞれの対象期間の肥料費②前年からの肥料価格の上昇率③施肥コストの低減率──から算出する。

 今回決定した春肥の価格上昇率は、同省の農業物価統計で1月の肥料価格の上昇率が、前年同月比1・4倍だったことを踏まえた。秋肥分は、昨年8月までの同統計を踏まえ1・4倍としていた。

 支援金には、秋肥と春肥を別々に補填する方式と、秋と春を一本化して補填する方式があるが、一本化方式での算定値も1・4倍で確定した。一本化方式は、北海道、長野、富山、福井、京都、大阪、奈良の7道府県が対象となる。

 化学肥料に限らず堆肥などの購入分も補填する。注文時期が分かる注文書の他、購入品目や数量、金額が分かる領収書か請求書、施肥低減の内容を記す書類を提出する。JAや肥料販売店などが、複数農家をまとめて県段階の協議会に申請する。

引用:https://www.agrinews.co.jp/news/index/140940

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