Philippine Department of Agriculture – Tokyo
日本農業賞、誉れの表彰 4年ぶり対面開催 地域貢献に力

日本農業賞、誉れの表彰 4年ぶり対面開催 地域貢献に力

JA全中とJA都道府県中央会、NHKは4日、第52回日本農業賞の表彰式を東京都内で開いた。4年ぶりの実開催。個別経営、集団組織、食の架け橋の3部門の大賞7組、特別賞4組に表彰状を贈った。日本農業をけん引する農家や団体の功績をたたえ、一層の活躍に期待を寄せた。

 全中の中家徹会長は、各受賞者がこれまで培ってきた経営や技術のノウハウを若い世代に伝えていることを挙げ、「こうした継承が円滑に進むことが、地域社会の発展につながる」とたたえた。

 来賓の野村哲郎農相は「今後も各分野のリーダーとして活躍し、日本農業の発展をけん引する力になることを願っている」とあいさつした。

 審査委員長を務めた元東北大学の盛田清秀教授は、受賞者の特徴として①国産食料の安定供給への方向性の提示②特色ある農産物や加工品の生産によるブランド化③安全・安心で付加価値が高い農産物の提供の努力④ニーズに応じた農産物生産を通じた産地の活性化と地域農業の維持──があると講評。世界的に食料の情勢が厳しさを増す中、「持続的な生産が日本農業に課せられている」と強調した。

 受賞者を代表して、集団組織の部で大賞に輝いた茨城県石岡市のJAやさと有機栽培部会の岩瀬直孝部会長は、有機栽培に取り組みたい新規就農者の受け入れのためにJAや行政など連携し、産地づくりを進めてきたことを紹介。「食と農の分野で持続可能な社会づくりに貢献していきたい」と力を込めた。

個別経営の部大賞の宮城県・エヌ・オー・エーの代表者(4日、東京都渋谷区で)

個別経営の部大賞の宮城県・エヌ・オー・エーの代表者(4日、東京都渋谷区で)

引用:https://www.agrinews.co.jp/news/index/141112

[wps_visitor_counter]