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自走式SSを7万円で自作 静岡の果樹農家、廃ハーベスター活用

自走式SSを7万円で自作 静岡の果樹農家、廃ハーベスター活用

静岡県伊豆の国市の果樹農家、水口薫さん(73)は、廃品のハーベスターなどを利用し、わずか約7万円で、果樹園用の自走式乗用型スピードスプレヤー(SS)を自作した。省力的な双幹形垣根仕立ての園地を造り、高齢を克服する省力農業に挑戦する。

 SSの大きさは全長2・4メートル、幅1メートル、全高1・9メートル。近所の稲作農家の不要になった自走式ハーベスターの脱穀機を取り外し、クローラ型の台車を利用した。台車の上に鉄板を付け、その上に300リットルのポリタンクと、家にあったポンプを載せて固定した。

 エンジンは大手の農機会社製で6馬力、ポンプの最高圧力は4・9メガパスカル。十分な性能だと見ている。

 ポンプはオーバーホールし、消耗部品は新品に取り替えた。噴霧部は、約5万円で購入した中古の野菜用ブームスプレヤーを利用した。ブームを車体先端に設置し、左右に1本ずつ立たせた。

 鉄工所に依頼し、鉄パイプで座席を載せるフレームを作り、取り付けた。防除は、ハンドルの前に設置したバルブを操作する。

 かんきつ類を中心に果樹と水田約40アールを経営する水口さんは「動線が一方向の並木植えとSSで、高齢でもできる省力的な農業を目指す」と話す。(静岡)

自作のSSを水で噴霧試験する水口さん(静岡県伊豆の国市で)

自作のSSを水で噴霧試験する水口さん(静岡県伊豆の国市で)

引用:https://www.agrinews.co.jp/news/index/141120

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