Philippine Department of Agriculture – Tokyo
畑を子供の居場所に 不登校特例校と連携し体験提供 JA東京青壮年組織協

畑を子供の居場所に 不登校特例校と連携し体験提供 JA東京青壮年組織協

 JA東京青壮年組織協議会が、不登校の中学生の支援に乗り出した。メンバーが農業体験の受け入れや出前授業をし、生徒らに農業を通じ人と関わる楽しさや大切さを伝える。10月中旬に大田区の不登校特例校の生徒が世田谷区内の農園を訪れ、ミカンの収穫やレタスの定植を楽しんだ。同校には今後も農業を通じた支援を続けていく。

 不登校生の支援は農福連携の一環。JA都青協が実施を模索する中、大田区立御園中学校分教室みらい学園から依頼があり実現した。同校は区内の中学生が通う不登校特例校だ。将来的な引きこもりを防ぐため、外部講師を招いたキャリア教育や体験授業を行うなど、外との関わりを持つことに力を入れている。

 農業の体験授業は今回が初めて。JA世田谷目黒青壮年部の高橋一仁さん(49)が、事前の出前授業と体験の受け入れを行った。

 1~3年生17人が訪れ、レタスの定植やミカンの収穫、袋詰めを体験した。「土がふかふか」と土の感触を楽しみ、かん水装置を興味深げに見学。高橋さんは「作業を協力し合える優しい子たちばかり。経験が彼らの人生の何かのきっかけになれば」と見守った。

 同校の田谷至克校長は「高橋さんがとても優しく迎えてくれて、子どもたちも萎縮せず生き生きしていた。今後も続けてほしい」と期待する。

 JA都青協は、さまざまな経営形態のメンバーによる出前授業やオンライン圃場(ほじょう)見学も学校側に提案する予定だ。多くのメンバーが関わることで生徒たちの世界を広げ、東京農業への理解を深めてもらう。

 都内には同校を含め不登校特例校が全国最多の8校あり、各自治体には不登校の児童・生徒が通う適応指導教室もある。JA都青協の洒井雅博委員長は「都青協のメンバーは都内各地にいるので、連携を広げていきたい」と話す。

引用:https://www.agrinews.co.jp/news/index/112757

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